1.事業承継に向けた準備

 事業承継に向けた準備が必要という認識はあっても、具体的な取組みまでは手が回らず、つい後回しになりがちという事業者様に対して、状況を整理のうえ具体的に対応すべき事項について、経営者様との対話を通じ、置かれたケースの毎の状況に適した事業承継の準備や進め方について、丁寧にご説明いたします。

 以下の図は、事業承継を課題として抱える中小事業者を、収益性(縦軸)、事業の将来性(横軸)の指標に基き、ボリュームゾーンをイメージで表したものです。収益性があり、事業の将来性も見込めるといった事業者は多くはないというのが現実で、収益性または事業の将来性に関して期待を抱けないといった事由から、事業承継への取組みがあまり進まないケースも見受けられます。

 事業承継を進める前段階として、「やるべきことがあるという気付き」を共有することが重要です。GSRコンサルティングは、『事業を未来につなげる、10年先のあり姿を考える」』という方針をモットーに、経営者様との対話を通じ、事業承継に向けた準備に寄り添い、サポートいたします。

【サービスメニュー・料金体系】

※原則として、初回面談(60分)以降は、有償での対応となります。
(記載の時間、料金は目安です。案件や内容に応じて都度お見積りをさせて頂きます)

☑ 事業承継に関する制度概論、主な手法に関するご説明(1時間:5万円)
☑ 現在の事業に関するヒヤリング(1時間:10万円)
☑ 事業承継に向けた準備に関するご提案(応内容:10万円~)

2.経営状況・経営課題の把握(見える化)

 事業者が営む事業そのものが社会へ提供する〝価値の源泉“について、経営者としても十分に認識できておらず、漠然としたイメージに留まっているケースは多いと思われます。
 第1段階で取組んだ事業承継に向けた準備を踏まえ、承継実施後の10年後のあり姿を考えるとともに、後継者による経営力発揮につなげるため、経営状況・経営課題の把握による「見える化」によって客観的な現状認識を行ったうえ、具体的な課題に対してどのように取組んでいくかといった対話を経営者様と行ってまいります。

 具体的な内容としては、現状認識ツールとして、経済産業省がフォーマットを定める『ローカルベンチマーク』による自社事業の分析や、将来のあり姿と現状を比較し、取組むべき課題を明確化するため、内閣府がフォーマットを定める『経営デザインシート』の2つのツールの利用をご提案します。

 煩雑になりがちな各種ツール作成作業に関しても、GSRコンサルティングが経営者様に伴走し、丁寧にサポートいたします。
【ローカルベンチマーク】(経済産業省)

【経営デザインシート】(内閣府)


 上述したツールに関しては、公的機関がフォーマットを定めたもので、具体的な作成および活用方法についてもホームページや冊子等で解説されていますが、自社事業ならではの個別特性を踏まえ、経営者だけでは適切な作成を行うことは容易でないケースもあり得ます。
 GSRコンサルティングは、豊富な支援実績と専門家ネットワークを通じ、これらツールの作成に留まらず、浮かび上がってきた課題を経営者と共有のうえ、対話によるソリューションを提案し、次のステップとなる「経営改善(事業の磨き上げ)」に向けた検討を行うべく、サポートいたします。 

【サービスメニュー・料金体系】

☑ 『ローカルベンチマーク』の作成支援による課題の明確化(1案件:10万円~)
☑ 『経営デザインシート』の作成支援による将来ビジョンの設定(1案件:10万円~)
☑ 事業承継に伴う課題の明確化と、経営改善(事業の磨き上げ)に向けた検討
(応内容:10万円~)

3.事業承継に向けた経営改善(磨き上げ)

1)バリューチェーン(事業の流れ・プロセス)に関する対話

 事業承継を進めていくうえで、重要な局面となるのが、現在の事業の流れやプロセスを整理した「バリューチェーン」に関する認識を深めることです。
 例えば製造業の場合、営業活動を通じて顧客ニーズを把握すればすぐにニーズに叶った製造~商品提供が実現するかといえばそうではなく、材料をどこから仕入れるか、製造に際して自社にない技術や工法に関しては外注先へ依頼しなければならない、納品後のアフターフォローをどのように実施するかという各プロセスにける課題が発生します。

 また、顧客提供価値が何であるのかを的確に把握することも重要です。完成した商品を納品するだけでなく、顧客が何に困っており、どのような解決を望んでいるかを把握したうえで、直接的な内容にとどまらず間接的な顧客提供価値を含めた認識をしたうえで、10年後のバリューチェーンを現在と比較し、ギャップを踏まえたうえで具体的に取組んでいくテーマを設定していくことが、事業承継を円滑に進めるうえでのカギとなります。

GSRコンサルティングでは、「現状と将来を比較するバリューチェーン」の作成を通じて、経営者様の想いを10年後の理想的な事業や会社のあり姿へと最大限反映出来るよう、十分なコミュニケーションを図りつつ、将来に向けた取組みを具体化するための支援を行ってまいります。

2)事業の魅力付け・収益性向上に向けた取組み

 急激な為替変動による原価高騰や新規参入による競争激化、技術革新等によって経営環境が絶えず変化する昨今、絶えず事業の魅力付けを行なっていく視点を欠かすことが出来ません。

 GSRコンサルティングは、関連団体を含めた幅広い各種専門家とのネットワークを保有しており、豊富なコンサルティングの実績を保有しています。
 事業承継に伴い課題が顕在化しやすい以下のテーマに関して、事業者が抱える優先度の高い課題に関し得、具体的な提案を行い、事業の魅力付けと収益性向上に向けた取組みを伴走支援いたします。

▶マーケティングサポート
▶ブランディングサポート
▶営業強化サポート
▶人事・組織改革サポート
▶相続、M&Aサポート

【サービスメニュー・料金体系】

☑ 『バリューチェーン』の作成サポート(応内容:10万円~)
☑ 事業の魅力付け・収益性向上に向けた各種支援策のご提案(応内容:10万円~)

4.事業承継計画策定

 事業承継の計画を具体的に策定する段階では、誰が後継者となるかを決定のうえ、基本方針を定め、向こう10年間を見据えた計画を、将来的な成長戦略を含めて策定することが必要です。
 また、事業承継計画にも主意に応じた様々なフォーマットがあり、適切なものを選定のうえ、必要に応じて内容・項目を追加したり、ベンチマークとなる具体的な指標を設定することも重要です。

 積極経営による業容拡大を目指すのか、中核事業を軸とした堅実な経営に努めるのか、不確実な外部要因によって見直しを迫られる可能性も十分あるとはいえ、少なくとも「このような形でありたい」といった経営者の想いを承継計画へ落し込む過程を欠くことは出来ません。

 GSRコンサルティングの事業承継支援では、株式や資金といった資産面の対策に偏りがちであった従来一般的であった支援に加え、人の承継や経営理念といった事業拡大に欠かせない要素を折り込み、承継後の更なる成長への足掛かりとすべく、事業承継計画の策定をサポートいたします。

【サービスメニュー・料金体系】

☑ 事業承継計画の作成サポート(応内容:10万円~)
☑ 資産以外の承継に関するご提案(応内容:10万円~)

【事業承継計画 フォーマット(例)】

5.事業承継の実施、ポスト事業承継(成長発展)

 後継者不在による廃業が多発する昨今、親族や社内承継やM&Aによって事業承継が成就し、事業承継の実施に至ることは実に喜ばしいことであります。しかしながら、それがゴールではなく、新たなスタート地点であることを忘れてはなりません。
 ポスト事業承継期の最大のテーマは「成長発展」であり、承継やM&Aが成就したから後は何となくといった感覚では、決して満足のいく成功に結び付くものではないと言えるのではないでしょうか。 

 事業承継実施のプレ段階で検討した『経営デザインシート』のフレームワークを今一度活用し、以下の3つのステップでポスト事業承継に取組んでいくことが欠かせません。

 (1)「これまで」の視点と、「これから」の2つの視点で認識を共有する
 (2)「そのため」に向けた具体的な取組みを立案し進める
 (3)事業者にとっての「強みを伸ばす」、「弱みを改善する」

 具体的には、自社の強みを活かして伸ばしてく課題と、不足している弱みを補い改善する課題をそれぞれ洗い出したうえ、各課題に関するPJとして、解決に向けた取組みを進めていくことが必要となります。

 こうした取り組みが事業承継後の成長発展に繋がり、資産や手続き面に軸足を置いた従来型の事業承継とは異なる、本当の意味での、「事業そのものの承継」に繋がると言えるのではないでしょうか。

 GSRコンサルティングでは、事業承継実施後における経営コンサルティングにも力を入れて取組んでおり、各種専門家ネットワークを活用した販路拡大やマーケティングといった営業サポートを始め、組織再編・会社制度の見直し等、新たな経営者・事業者様の希望するニーズに叶った総合的な経営支援サービスをご提供いたします。

【サービスメニュー・料金体系】

☑ ポスト事業承継期における経営コンサルティング全般(応内容:都度見積)
☑ 営業サポート、組織再編・会社制度見直し(応内容:都度見積)