問題の本質を捉えているか?近視眼的に物事を判断していないか?

東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長である森元総理の問題発言は日本を超えて世界中で批判を浴びることとなりました。私たちにとって、この問題は当然ながら誇れることではないと思います。私たちにとっても遺憾としか言い様がありません。後継者選びも難航しているのも残念でなりません。また、新型コロナウイルス禍におけるリーダーシップにおいて、アメリカはニューヨーク州知事のクオモ氏の評価は全体的に高かったのですが、ここにきて老人ホーム死者数の隠蔽の疑いが出てきました。

世界を騒がせているこの2つの問題は残念なことである一方で学べることもあります。

一つ目は、問題発言をした森氏の後継者選びについてですが、こと高齢ではなくて若い人が良いのではとか、女性が良いといった話を聞きますがこれで良いのでしょうか?後任会長に求められるものは若い人であることでしょうか?女性だと良いのでしょうか?本来、しっかりと検討すべき一番大切なところはオリンピック組織委員会の会長としての素養があるかであり、年齢や性別は次ではないでしょうか?高齢でも、男性でも、組織委員会の会長として素晴らしい方であればこのような問題は起こらなかったでしょう。本質をずらした議論や意思決定は問題解決を長引かせます。

また、クオモ知事の疑いについては、当該問題前にクオモ知事の新型コロナウイルスにおける対応を褒め称えていた方々が多くいました。しかしながらこの疑いが事実であるならばとんでもない話となります。前者は本質を捉えずに表面的な部分だけ見てああだこうだと議論・意思決定をすることの問題、後者は、良い部分だけを抜き取った近視眼的な視点で判断することの問題を表しています。

これらオリンピックやアメリカの知事の話は社会時事的に大きな話となりますが、本質ズレ論や近視眼的な対応は私たちの日々の仕事にも多く現れます。

私たち、GSRコンサルティングのミッション・行動指針にはこれらのことを取り上げていますが。本質に気づくことは簡単ではありません。よって、ひとりでは気づけないことも周りのサポートによって気づいてもらうようにする仕組みも必要であると思います。

社会、仕事に限らず家庭においてもズレた対応は関係者間の傷を深めてしまいます。このようなことが起こらないように、問題の本質を捉えているか?近視眼的に物事を判断していないか?絶えず考え続けることを行うことができる組織作りをしたいとこれらの問題から深く考えさせられました。

私たちは、絶えずミッション・行動指針に寄り添い皆様とより良い長期的な関係を築かせて頂けるようにこれからも全力で対応して参りたいと存じます。