修繕積立金
(読み方:しゅうぜんつみたてきん)
マンションを購入すると、毎月の住宅ローンの返済に加えて、管理費と並んで必ず支払うのが「修繕積立金」です。これは、マンションが長く安全で快適な状態を保つために、計画的に大規模な修繕工事を行うための費用を、区分所有者全員で積み立てていくものです。
修繕積立金の目的
マンションは時間の経過とともに劣化していきます。外壁のひび割れ、屋上の防水層の劣化、給排水管の老朽化、エレベーターや消防設備の更新など、大規模な修繕や改修工事は避けて通れません。これらの工事は多額の費用を要するため、毎月少しずつ積み立てておくことで、いざという時に資金不足に陥ることを防ぎます。
主な修繕積立金の使途は以下の通りです。
大規模修繕工事費用: 外壁塗装、屋上防水、共用廊下や階段の補修、給排水管の更新、エレベーターの更新など、大規模かつ費用のかかる工事。通常10年〜15年に一度のサイクルで行われます。
長期修繕計画の作成・見直し費用: 計画的な修繕を行うための専門家による診断や計画の策定費用。
不測の事態への備え: 地震や台風などの災害による損傷や、予期せぬ設備の故障など、突発的な修繕に対応するための予備費。