固定資産税
読み方:こていしさんぜい
固定資産税とは?不動産の所有者が毎年納める税金
固定資産税は、土地や建物などの固定資産を所有している人が、その固定資産が所在する市町村(東京23区内では東京都)に毎年納める地方税です。地域社会の維持・発展のための重要な財源となっており、道路整備や上下水道、学校、福祉サービスなど、様々な公共サービスの費用に充てられています。
課税対象となる固定資産
固定資産税の課税対象となるのは、以下の3種類です。
土地: 宅地、田、畑、山林など、すべての土地が対象です。
家屋: 住宅、店舗、工場、倉庫など、屋根と周壁があり、土地に定着している建物が対象です。
償却資産: 会社や個人事業主が事業のために使用する構築物、機械、車両、器具備品などで、減価償却対象となるものが該当します(例:工場内の機械設備、店舗の看板など)。一般の家庭で使う家具や家電は対象外です。
固定資産税の計算方法
固定資産税は、以下の計算式で算出されます。
固定資産税額 = 課税標準額 × 税率
課税標準額: 原則として、固定資産の評価額(固定資産税評価額)が用いられます。この評価額は、総務大臣が定めた固定資産評価基準に基づいて市町村が決定し、3年に一度評価替えが行われます。直近では2024年度が評価替えの年でした。
税率: 標準税率は1.4%ですが、市町村によって異なる税率が設定されている場合があります。
例えば、固定資産税評価額が1,000万円の土地であれば、税率が1.4%の場合、年間14万円が固定資産税として課されます。
軽減措置(特例)
納税のタイミング
固定資産税は、毎年1月1日時点の固定資産の所有者に対して課税されます。納税通知書は通常、毎年4月から6月頃に送付され、年4回(4期)に分けて納付するか、一括で納付することができます。
固定資産税は不動産を所有する限り毎年発生する費用であり、不動産投資や売買を検討する際には、この税金も考慮に入れる必要があります。