底地

(読み方:そこち)

「底地」とは、底地とは借地権が設定されている土地を指します。つまり、土地の所有者(地主)が、その土地を第三者(借地人)に貸し出し、借地人がその土地に建物を建てている状態の土地のことです。貸地(かしち)とも呼ばれます。

底地の特徴

所有権と利用権の分離: 地主は土地の所有権を持ちますが、土地を利用する権利は借地人が持っています。地主は、原則として、借地人の承諾なしに土地を自由に利用したり、更地にしたりすることはできません。

地代収入: 地主は借地人から地代を得ることができます。また、契約更新時には更新料、建物の建て替え時には承諾料などを得られる場合があります。

税金の負担: 底地を所有している地主には、固定資産税や都市計画税などが課税されます。

売却の難しさ: 底地は、更地と比較して売却が難しい傾向にあります。これは、借地権が設定されているため、買い手が土地を自由に利用できないことに起因します。売却価格も更地価格の10~50%程度が目安とされ、特に借地人以外への売却では価格が低くなる傾向があります。

借地人との関係: 借地借家法により借地人の権利が強く保護されているため、地代の交渉や契約更新、立ち退きなどで借地人とのトラブルが発生するリスクもあります。

底地の評価

底地の評価は、国税庁が定める路線価図や借地権割合を用いて算出されます。一般的には「更地価格 × (1 – 借地権割合)」で計算されます。

底地は、安定した地代収入が得られるメリットがある一方で、土地の利用制限や売却の難しさ、借地人とのトラブルリスクといったデメリットも存在します。そのため、売買や相続の際には専門家への相談が重要です。

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