相続対策において最低限押さえておきたい3つのポイント

当社では、相続対策のコンサルティングをさせて頂くことが多くございます。

100件を超える相続対策支援のなかでお客様にこれだけは押さえておいて頂きたいポイントというのがあるので共有させて頂きます。

 

①現状をしっかりと把握しておく

お客様にお話をお伺いすると被相続人となる方が資産状況をよく理解していないことがあります(相続人の方々も)。

自宅以外に不動産があることは分かっていても、ご自身で所有されている不動産の固定資産税額をよく理解されていなかったり、遠方の不動産になると場所が分からない方もいらっしゃいます。

不動産を所有していることを知っていてもその価格についてはよく分かっていない方もいらっしゃいます。

 

不動産に限らず、現預金、株式、保険、負債など資産や負債の全容を把握することが相続対策の入り口となりますが、預金は大体わかっていても、株式や保険となると整理できていないケースもあります。

まずはそれらの分かっているようで分かっていない資産や負債があればタイミングを見て書面やデータでとりまとめて可視化させることが大切です。数字で確認ができるように表にしておけば気になった時に確認できます(年次ごとに修正も簡単です)。少なくともそのくらいはやっておいて損はないでしょう。

 

②相続対策の基本理論を理解しておく

相続には様々なルールが存在しています。

相続人が誰になるか?相続税の計算方法は?不動産の評価方法は?小規模宅地の特例、贈与税、民事信託、相続時精算課税制度などなど、相続対策を行うのであれば押さえておきたいルールというものがたくさんあります。

すべてを理解するのは難しいとしても基本となるところは知識として持っておきたいところです。

これらのルールをよく知っておかないとたとえ専門家に依頼をして上記ルールに基づいた説明を受けたとしても本質を理解出来ないことがあるからです。

専門家も人間であることから間違った説明をすることもあるかもしれません。専門家に対してそれなりの意見が言えるくらいの知識を持つことを目標に勉強してみるのもハードルは高いかもしれませんが、ご自身の資産保全には必ず役に立つことだと思います。お客様にも知識武装が求められる時代であり私たちプロも毎日勉強しなければなりません。

 

③相続させる側と相続する側で意見を擦り合わせる

①の現状分析と、②の相続のルールを知っていたとしても、ご家族で意見が合わないとなるとどうにもなりません。

相続相談の場では、「私たちは話し合いができているので揉めることはない」というお話を聞くことが多くあります。

しかしながら実際には、揉めてしまうケースも少なくありません。これには様々な理由があると思いますが、人間の心というものは広く深く複雑でそれほど簡単な構造ではないように思います。ご家族の代々の幸せを考えるのであればどれほど仲が良くても揉めることがあるかもしれない、という前提にたち、日々のコミュニケーションを通じて、時には相続コンサルタントや士業などの専門家にもうまく間に入ってもらって相続コミュニケーションをとっていくことが肝要です。

 

私たちGSRコンサルティングでは上記における支援を行なっております。

初回相談は無料対応なので、少しでも気になりましたらどうぞお気軽にご相談下さい。しっかりとお話しを聞かせて頂きます。