建築構造の種類とその特徴~構造用建材と構造方式【建築コラム】

建築物には様々な材料や技術を用いて作られておりますが、基本となる構造は数種類であるといえます。

本日は、建築物の構造の基本についてご説明いたします。皆さんのご自宅やお持ちの不動産の理解を少しでも深めて頂けると幸いです。

 

3種類の材料別構造

建築物の構造は、「骨組みの材料」によって大きく分けて以下の3つに分けられます。

①木造

②鉄筋コンクリート造

③鉄骨造

デザイン性や構造上の強さ、生活空間の快適性などがそれぞれ異なってきます。

 

木造

建材の加工が容易であるため、デザインの幅が広がりやすくなっています。

木材の性質として、吸湿・放湿をしやすく、また断熱性が高いため、生活空間の快適性が保ちやすいため、日本のように夏に蒸し暑く、冬に冷たく乾燥した気候に向いているといえるでしょう。

耐用年数(建築物の耐久性の目安)は22年と比較的短めです。

 

鉄筋コンクリート造

英語のReinforeced Concrete(補強されたコンクリート)の略からRC造とも言われます。

鉄筋の引っ張りに強い性質とコンクリートの圧縮に強い性質をそれぞれの良い点を生かし、また、鉄筋の熱や錆に弱い性質などをコンクリートによりカバーするなど弱点を補っている構造です。耐用年数は47年と長くなっています。

遮音性が高いため、集合住宅に向いています。

 

鉄骨造

鋼(Steel)を略してS造と言われる構造です。

鋼材の特徴から、強度・剛性が高いことから、変形しにくく、破断しにくいという特徴があります。また、錆が起きやすい、火や熱に弱い、断熱性が低いといった点については、対策を行う必要があります。

重量鉄骨造の耐用年数は34年です。

重量鉄骨を使うことで、柱と梁だけで頑丈な大空間や大開口を作るデザインが可能となってきます。

 

構造方式

上記の建材の構造を更に構造方式別に細分化されます。

 

木造 在来軸組工法

柱と梁で構成された軸組に、斜めに支える筋かいという部材を加えて作られる構造です。

柱と梁の接合部に加工が施されており、従来は手作業だったため、熟練の大工の技術が必要な構造でした。

最近は工場加工された部材が普及しておりますが、大工の技術が重要です。

 

木造 枠組み壁工法(ツーバイフォー工法)

2×4インチの枠材を基本単位として、作られる構造です。

枠材に合板などの面材を張って支える構造です。

こちらは、在来軸組工法とは異なり、釘や金物で接合するため、熟練度は高くなくても作業は行えます。

また工期も短縮され、品質が安定している工法です。

面材を張って支えられている構造のため、将来的な間取り変更が難しくはなってしまいます。

 

鉄筋コンクリート造 鉄骨造 ラーメン構造

柱と梁を接合部が回転しないように固く接合した構造です。

構造部材が柱と梁と接合部の強度でしっかりと支えられている構造です。

 

鉄筋コンクリート造 壁式構造

壁と床で構成された構造です。他の工法の柱と梁と筋かいの役割を含んだ壁が「耐力壁」となっています。

壁で支える構造のため、木造の枠組み壁工法と同様、間取り変更が難しくなります。

 

鉄骨造 ピンブレース構造

木造の在来軸組工法に近い構造で、柱と梁と、それを支える斜めの部材の筋かい(ブレース)で構成される構造です。

 

鉄骨造 トラス構造

三角形に部材を組み合わせて作りあげる構造です。体育館の天井部分などでもよく見られます。

また、構造方法のひとつではありますが、デザインの要素として用いられることもある構造となっています。

 

以上、主な建築物の構造をご紹介させて頂きました。

建築物の主な材質や構造の種類について「全体像」を知った上で、ご自身の不動産について考えられることは、

より理想に近い建築物を作り、残していくことへと繋がります。

 

今お持ちの不動産、今後、建築しようと考えられている不動産、どちらも、使用される方にとって最高の形にして頂きたいと思っております。