材料から考える建築「鉄筋コンクリート」【建築コラム】

前回は、建築材料としての木材を取り上げさせていただきました。

今回は、木材の次に建築材料として用いられることの多い、鉄筋とコンクリートについてご説明いたします。

 

コンクリートとは

そもそもコンクリートとは何で出来ているのでしょう。

コンクリートは、セメントと骨材と言われる砂や砂利に水や各種混和剤と呼ばれるものを混ぜて作られています。

セメントにも種類がありますが、一般的に使われるのが普通ポルトランドセメントと言われるもので、粘土と石灰石を主原料としたところに、石膏を加えて作られています。

 

コンクリートの特徴

コンクリートの特徴は、圧縮されることに対する強度が高く、耐熱性があることです。

しかしながら、引っ張られることに対する強度が弱いという面もあります。

そこで、コンクリートは単独で建築物を構成することはなく、「鉄筋」が配置されるのです。

 

鉄筋とは

鉄筋は、鉄でできた棒です。コンクリートとセットで使われるのは、異形鉄筋と呼ばれる種類のものになります。

異形鉄筋というのは表面に凹凸があり、コンクリートが付着しやすいようになっています。

 

鉄筋の特徴

鉄筋は、引っ張られることに対する強度が強い性質があります。

しかしながら、熱や錆に弱いため、そのまま構造用材料とすることは難しい材料になります。

そこで、

鉄筋を内側に配筋し、その周りをコンクリートで覆う「鉄筋コンクリート造」とすることで、鉄筋とコンクリートの互いの弱点を補い合える構造となるのです。

 

鉄筋コンクリート造の優位性

ここでは、鉄筋コンクリートの優位性を前回ご説明した木造との比較としてお話します。

 

①設計の自由度

鉄筋の骨組みおよび型枠を作り、コンクリートを流し込んで固めることを考えると、より自由な設計を楽しめるという点は、とても大きなポイントです。良くも悪くも自然物よりも人工物に近いもののため、作り手のイメージを存分に表現できる可能性が高いといえるでしょう。

 

②耐用年数

メンテナンスの程度や木造の無垢材の経年強度増加の話もありますし、一概には優位といえませんが、一般的に「資産として価値がなくなる目安として、建物の構造や用途によって定めた算定基準」として設けられている耐用年数は、

鉄筋コンクリート造 47年、木造 22年です。

つまり、資産的価値が長く続くというのが優位になるといえるでしょう。

③防音性能

木造に比べると遮音性能が高いのが鉄筋コンクリート造の特徴です。鉄筋の周りをコンクリートが固めているため、壁の密度が高くなり、必然的に遮音効果が高くなります。

 

ここまで、鉄筋コンクリートのお話を書かせて頂きました。もちろん、鉄筋コンクリートのデメリットもあります。やはり一番はコストがかかることでしょうか。

あとは、見た目の印象が木造と比べてどちらが好みかということも入ってきます。

 

木造・鉄筋コンクリート造、どちらにも素晴らしい建築が存在します。気になった建築物がどういった特徴をもった材料や工法なのかを見ていくと、自分にとって快適な空間をより明確になっていくように思います。

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